40代でAGA治療を始めるにあたり、どのような治療薬を選ぶべきか、そしてその際の注意点は何か、というのは非常に重要なポイントです。AGA治療薬には、主に内服薬と外用薬があり、それぞれ作用機序や特徴が異なります。まず、内服薬として代表的なのが、フィナステリドとデュタステリドです。これらは5αリダクターゼ阻害薬と呼ばれ、AGAの原因となる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する効果があります。特にデュタステリドは、フィナステリドよりも広範囲の5αリダクターゼを阻害するため、より強力な効果が期待できるとされています。これらの内服薬は、医師の処方が必要であり、効果と副作用について十分に理解した上で服用を開始する必要があります。副作用としては、稀に性欲減退、勃起不全、肝機能障害などが報告されています。40代は、健康診断などで体の変化を指摘され始める年代でもあるため、持病がある方や他の薬を服用している方は、必ず医師に相談し、併用が可能かどうかを確認することが不可欠です。次に、外用薬として広く用いられているのがミノキシジルです。ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張し血行を促進することで、毛母細胞を活性化させ、発毛を促す効果が期待できます。日本では、市販薬としても購入可能ですが、より高濃度のものは医師の処方が必要となる場合があります。外用薬の副作用としては、頭皮のかゆみ、かぶれ、初期脱毛などが挙げられます。40代で治療を開始する場合、多くは内服薬と外用薬を併用することで、より高い治療効果を目指すことが一般的です。しかし、どの薬剤をどの程度の期間使用するかは、個々のAGAの進行度や体質、ライフスタイルなどによって異なります。自己判断で海外から個人輸入した薬剤を使用したり、友人に譲ってもらったりすることは、健康被害のリスクが非常に高いため絶対に避けるべきです。必ず専門のクリニックを受診し、医師による正確な診断と適切な処方のもとで治療を開始しましょう。
7月1