男性にとって最も印象を左右しやすいのが前頭部の生え際から進行するM型の薄毛です。額の両サイドが剃り込みを入れたように深く後退していくこのパターンは顔の輪郭を変えてしまうため実年齢よりも老けて見られる要因となります。AGAの中でも非常にポピュラーな分類であり多くの男性がこの症状に悩まされています。M型脱毛症の厄介な点は一度進行して毛根が死滅してしまうと回復させるのが他の部位に比べて難しいという特性があることです。頭頂部に比べて血管が少なく栄養が届きにくいことも治療の反応を鈍くさせる一因と言われています。M型に分類される進行には男性ホルモンの影響が色濃く反映されています。特に生え際付近には脱毛を促進する酵素が多く分布しているため遺伝的な要因を持っている人は若い頃から進行が始まることも珍しくありません。初期段階では産毛のような細い毛が残っていることが多いですが進行すると完全に皮膚化してツルツルの状態になります。こうなると投薬治療だけでは発毛を促すのが困難になるため自毛植毛などの外科的な処置が選択肢に入ってくることもあります。そのためM型の兆候が見られた場合は毛根が生きているうちに可能な限り早く手を打つことが何よりも重要です。ヘアスタイルによるカバーが難しいのもM型の特徴です。後退した部分を隠そうとして前髪を伸ばしたり横から持ってきたりすると風が吹いた時や汗をかいた時に不自然さが際立ってしまいます。むしろ短髪にして潔く額を出した方が清潔感を保てる場合も多いですが根本的な解決にはなりません。最近ではAGA治療薬の進歩により進行を遅らせたりある程度改善させたりすることが可能になってきています。M型の進行を感じたら市販の育毛トニックに頼るだけでなく医療機関でプロペシアやザガーロといった進行抑制薬の処方を検討すべきです。早期に対策を講じることで現在のラインを維持し長くヘアスタイルを楽しむことが可能になります。
前頭部の後退が目立つM型分類の特徴